セミナー・発表等

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    後期研修セミナー

    精神医学の系統講義をレジデント対象に行っています.

    開催基本項目は入職当初の勤務時間内.
    通年講義は主に月曜日の17:30~18:30(一部,金曜日16:15〜17:15)
    主催精神科ユニットの全教員
    対象レジデント(精神科医・公認心理師

    面接技法セミナー —臨床精神医学における面接技術の習得—

    精神科医や臨床心理士にとって患者と面接することは,必要不可欠だと思います.通常,内科や外科で行う診察は,臨床情報の収集に重きがおかれます.精神医学における面接は,情報収集に加え,診察室の中で患者と向かい合い,患者の話を傾聴してその苦悩を汲み,結果として治療者と患者の信頼関係が築かれたり,不安や抑うつなど精神症状の軽減が生じたりします.このような臨床精神医学における面接は,一定の技術習得が必要となります.

    本セミナーの目的は,若手の精神科医,若手の公認心理師を対象として,精神医学における面接の基礎を学んでいただくことです.当日のテーマにそって,これまでに木村が実際に面接した患者さんの中から具体例を提示し,臨床場面に即してわかりやすく理解してもらうようにします.特に一定の理論に依拠したものではなく,臨床精神医学における面接技術の基本的な土台について具体的に考えていきたいと思います(精神療法の専門用語は基本的に用いません).

    みなさんが学んでいく精神医学領域の患者さんとの対話は,症状を聴取して診断だけすればよいというものではありませんし,患者の身の上話を聞いてあげるという人生相談でもありません.患者さんにとって,安全で良質な面接が提供できるように学んでいただければと考えています.

    開催月1回 金曜日17時30分から18時30分 精神科医局会議室
    主催木村宏之(日本精神分析学会認定精神療法医・スーパーバイザー)
    対象レジデント及び若手医師,公認心理師など

    尚,Academy of Cognitive Therapy認定治療者・評価者中野有美先生による認知行動療法トレーニング
    (スーパービジョン)も実施しています.
    本セミナーの総論をまとめた書籍が,発売されています.

    児童精神医学セミナー

    名古屋大学では20世紀の初頭には児童青年期精神医学の臨床と研究を担う児童部が開設され,多くの先達を輩出してきました.そして今,その伝統は,親と子どもの心療科(児童精神科)へと受け継がれています.児童青年期精神医学の視点は,子どもの精神科を専門とする医師や臨床心理士にのみ大切なのではありません.大人の患者さんに接するときでも,その人がどのような特性を持ち,どのような家庭環境,仲間関係の中で育ち,今日に至ったのか,発達的な視点を含めた多面的な理解は,より深い患者理解,一歩進んだ治療実践を行う上では不可欠なものです.親と子どもの心療科の教員によるレクチャーとディスカッションを通して,児童青年期精神医学の基礎を体得していただきます.
    さらに,大学での初期研修終了後も継続して児童青年期精神医学を学び実践していこうという先生には,児童部への入会をお勧めしています.児童部では児童精神医学セミナーに引き続いて午後7時から症例検討を中心とした勉強会を開催しており,さらに学びを深めることができます.

    開催木曜日(基本的に第一木曜日) 午後5時から
    担当者親と子どもの心療科教員及び関連病院の児童部所属の指導医
    対象レジデント及び若手医師,公認心理師など

    精神病理グループ輪読会

    精神医学においては,自然科学的な研究方法論が大きく発展してきています.それらの最新の論文にキャッチアップしていくだけでも一苦労の面はありますが,主に20世紀に書かれた様々な書物,古典的伝統的精神医学書の知見の中にも,特に臨床場面での応用や,治療者としてのスタンスを考えていく上で,忘れ去るには惜しいものがたくさん存在します.若手にとってひとりで読むにはハードルの高いこれらの文献を,学内外の先輩たちと共に楽しく輪読していくのが会の趣旨です.
    どの本をどれくらいのペースで読むかも,参加希望者と教員が相談して決めていきます.精神病理グループは毎週金曜午後7時からグループミーティングを行っており,また,グループ内には原書に直接あたる小グループもいくつか存在します.これらはレジデントにも自由に参加していただけますが,この輪読会がその出発点ともなれば幸いです.

    開催業務終了後 不定期
    担当者小笠原一能
    対象専攻医・心理レジデント及び若手医師・公認心理師など

    神経心理勉強会

    神経心理学は,主に脳損傷に伴う症状から脳の機能局在を推し量ってきた学術領域といえます.例えば,Broca失語の症例から運動性言語野が左前頭葉の下の方にあることが分かりました.今では「認知機能」と言われる脳機能と脳の部位の大体の関係が分かっています.この知識は,特に認知症やてんかん,器質性精神障害などの症候を理解する上でも役に立つと思います.

    開催水曜日 16:00~ 全9回
    主催岩田
    対象専攻医(及び希望者)

    睡眠・画像関連検討会

    精神科では,神経画像・睡眠検査の結果を活かすことが,精神疾患の鑑別診断のために必要不可欠な技能となっています.

    本勉強会では,頭部CT/MRI,脳血流SPECT,MIBG心筋シンチグラフィー,ドパミントランスポーターイメージ(DATスキャン)などの神経画像検査,終夜睡眠ポリグラフ検査,反復睡眠潜時検査などの生理検査を取り上げます.実際に患者から記録した結果を検討しながら,基礎知識について実践的に学んでいく会です.

    開催第一・二・四金曜日・第三木曜日 16:30~
    主催教員(岩本・藤城・鳥居・宮田)
    対象専攻医(及び希望者)

    金曜日薬物療法カンファランス

    薬剤部と合同(名城大学薬学部 野田幸裕教授)で,病棟症例カンファレンスで議題に挙がった薬物療法の疑問点について,論理的な考察を行い討論します.

    開催金曜日 午後3時半頃~
    担当者病棟委員会
    対象レジデント及び若手医師・公認心理師等

    レジデントによる症例発表

    当科大学病院研修中に経験した症例の中から,臨床的に重要と考えられる症例を選択発表し,指導を受けます.また,特徴的な症例は学会発表をしてもらいます.

    開催2年間で3回担当 定期的に月曜日午後6時頃から精神科医局にて
    担当者精神科ユニットの全教員
    対象レジデント(精神科医・公認心理師)

    レジデントによる文献紹介

    当科の臨床課題に関連し,重要性が高いと考えられる文献を教員が選定し,レジデントは内容をまとめてプレゼンテーションを実施し,指導を受けます.

    開催隔週程度月曜日午後4時頃〜
    担当者精神科ユニットの全教員
    対象レジデント(精神科医・公認心理師)